【初心者向け】CAD図面 依頼のやり方と流れを3ステップで解説

【初心者向け】CAD図面 依頼のやり方と流れを3ステップで解説

2024年3月10日

CAD図面 依頼の概要

CAD図面は、建築、機械、電気など様々な分野で設計図や製図として利用されるデジタルデータです。

依頼する前に知っておくべきこと

CAD図面の依頼は、スムーズな案件進行と満足度の高い成果物納品のために、事前に確認すべきポイントがいくつかあります。

①依頼前に確認すべきポイント

1. 目的・用途の明確化

目的と用途を明確にすることで、必要な図面の種類、サイズ、縮尺、データ形式などが決まります。

  • 建築図面、機械図面、電気図面など、用途によって必要な図面の内容が異なるため
  • 図面のサイズや縮尺は、用途や表現内容によって異なるため
  • データ形式は、用途や使用するソフトウェアによって異なるため

  • 建築設計の場合:建築確認申請に必要な図面、施工図、断面図、立面図など
  • 機械設計の場合:部品図、組立図、強度計算図、部品表など
  • 電気設計の場合:回路図、結線図、機器配置図、電気設備仕様書など

事前に目的と用途を明確にすることで、無駄な時間とコストを削減できます。

2. 必要な図面の種類

必要な図面の種類を明確にすることで、依頼内容を正確に伝え、見積もりを取る際に役立ちます。

なぜ?

  • 2D図面、3D図面、建築図面、機械図面など、様々な種類の図面があるため
  • 図面の種類によって、必要な情報や表現方法が異なるため

  • 2D図面:平面図、立面図、断面図、展開図など
  • 3D図面:形状モデル、構造モデル、解析モデルなど
  • 建築図面:建築確認申請に必要な図面、施工図、断面図、立面図など
  • 機械図面:部品図、組立図、強度計算図、部品表など
  • 電気図面:回路図、結線図、機器配置図、電気設備仕様書など

必要な図面の種類を事前に把握することで、スムーズな案件進行と満足度の高い成果物納品に繋がります。

3. 予算

予算を決めることで、依頼先の選定や見積もりの比較がしやすくなります。

なぜ?

  • 図面の複雑性、納期、データ形式などによって費用が変動するため
  • 予算を事前に決めることで、予算内に収まる業者を選ぶことができるため

  • A4サイズの簡単な2D図面:数千円~
  • A3サイズの複雑な3D図面:数万円~
  • 建築図面:数十万円~
  • 機械図面:数十万円~

予算を事前に決めることで、無駄な出費を抑えることができます。

4. 納期

希望納期を伝えることで、スケジュール調整がしやすくなります。

なぜ?

  • 図面の複雑性、依頼先のスケジュールによって納期が変動するため
  • 希望納期を事前に伝えることで、依頼先がスケジュールを調整しやすくなるため

例:

  • A4サイズの簡単な2D図面:数日~
  • A3サイズの複雑な3D図面:数週間~
  • 建築図面:数ヶ月~
  • 機械図面:数ヶ月~

希望納期を事前に伝えることで、必要なタイミングで成果物を受け取ることができます。

5. データ形式

必要なデータ形式を伝えることで、納品された図面をスムーズに利用できます。

なぜ?

  • CADソフトウェアによって利用可能なデータ形式が異なるため
  • 必要なデータ形式を事前に伝えることで、依頼先がデータ変換の手間を省けるため

実例

  • 2D図面:DWG、DXF、PDFなど
  • 3D図面:STEP、IGES、STLなど
  • 建築図面:DWG、DXF、IFCなど
  • 機械図面:DWG、DXF、STEPなど

必要なデータ形式を事前に伝えることで、スムーズな案件進行と満足度の高い成果物納品に繋がります。

6. 依頼先の選定

依頼先を慎重に選ぶことで、高品質な成果物を受け取ることができます。

なぜ?

  • 過去の作図実績、費用、対応力、納期などが異なるため
  • 複数の依頼先を比較検討することで、最適な依頼先を選ぶことができるため

依頼先の選定は、案件の成功に大きく影響します。

7. 依頼内容のまとめ

上記の情報を整理し、依頼内容を明確にすることで、スムーズな案件進行と満足度の高い成果物納品に繋がります。

なぜ?

  • 依頼内容が明確であれば、依頼先が正確な見積もりを作成できるため
  • 依頼内容が明確であれば、誤解やトラブルを防ぐことができるため

まとめ

  • 目的・用途
  • 必要な図面の種類
  • 予算
  • 納期
  • データ形式
  • 依頼先の選定

依頼内容を明確にすることは、円滑なコミュニケーションと高品質な成果物納品を実現するために重要です。

②依頼時の注意点

1. 詳細な仕様書の作成

詳細な仕様書を作成することで、誤解やトラブルを防ぎ、高品質な成果物を受け取ることができます。

なぜ?

  • 図面の種類、サイズ、縮尺、線種、文字フォントなど、必要な情報を全て記載することで、依頼先が正確な図面を作成できるため
  • 記入項目、寸法、公差など、詳細な情報を記載することで、高品質な成果物を受け取ることができるため

  • 図面の種類:2D図面、3D図面、建築図面、機械図面など
  • 図面のサイズ:A4、A3、A2、A1など
  • 図面の縮尺:1/100、1/50、1/20など
  • 線種:実線、点線、破線など
  • 文字フォント:ゴシック体、明朝体など
  • 記入項目:部品名、寸法、公差、材料、表面処理など

詳細な仕様書は、高品質な成果物納品の鍵となります。

2. 参考資料の提供

参考資料を提供することで、依頼先の理解を深め、高品質な成果物を受け取ることができます。

なぜ?

  • 手書き図、写真、3Dモデルなど、参考となる資料を提供することで、依頼先のイメージが明確になるため
  • 依頼先のイメージが明確になれば、より要望に合致した図面を作成

  • 手書き図
  • 写真
  • 3Dモデル
  • 過去の図面
  • 設計図

3. コミュニケーションの密化

依頼者と制作者が定期的に連絡を取り合い、進捗状況を確認することで、誤解やトラブルを防ぎ、高品質な成果物を受け取ることができます。

なぜ?

  • 依頼内容の確認、中間チェック、修正指示など、定期的に連絡を取り合うことで、案件をスムーズに進めることができるため
  • 誤解や疑問があれば、すぐに解決できるため

  • 週に1回の進捗報告
  • 必要に応じて中間チェック
  • 修正指示は具体的に伝える
  • 質問や疑問があれば、すぐに連絡する

密なコミュニケーションは、高品質な成果物納品に不可欠です。

4. 中間チェック

図面作成の途中で中間チェックを行うことで、修正点を指示し、高品質な成果物を受け取ることができます。

なぜ?

  • 完成後に修正を行うよりも、中間段階で修正を行う方が効率的であるため
  • 修正点を早めに指示することで、完成後の修正コストを抑えることができる

  • ラフスケッチ段階
  • 線画段階
  • 着色段階

中間チェックは、完成後の修正を減らし、高品質な成果物納品に貢献します。

5. 納品後の確認

納品された図面内容が仕様書通りになっているか確認することで、高品質な成果物を受け取ることができます。

なぜ?

  • 図面の種類、サイズ、縮尺、線種、文字フォントなど、仕様書通りになっているか確認する必要があるため
  • 不備があれば、すぐに修正を依頼する必要がある

  • 図面の種類
  • 図面のサイズ
  • 図面の縮尺
  • 線種
  • 文字フォント
  • 記入項目
  • 寸法
  • 公差
  • 材料
  • 表面処理

納品後の確認は、高品質な成果物納品の最終確認となります。

③トラブルシューティング

1. 納期遅延

対策

  • 契約時に納期を明確に記載する
  • 定期的に進捗状況を確認する
  • 納期遅延が判明した場合、速やかに対応を依頼する

  • 契約書に納期を明記する
  • 週に1回の進捗報告を依頼する
  • 納期遅延が判明した場合、原因を調査し、対応を依頼する

納期遅延を防ぐためには、契約時に納期を明確に記載し、定期的に進捗状況を確認することが重要です。

2. 図面内容の不備

対策

  • 詳細な仕様書を作成する
  • 中間チェックを行う
  • 納品後に内容を丁寧に確認する
  • 不備があれば、速やかに修正を依頼する

  • 図面の種類、サイズ、縮尺、線種、文字フォントなどを詳細に記載する
  • ラフスケッチ段階、線画段階、着色段階で中間チェックを行う
  • 納品後に、仕様書と照らし合わせて内容を確認する
  • 不備があれば、具体的に修正点を指示する

図面内容の不備を防ぐためには、詳細な仕様書を作成し、中間チェックと納品後の確認を徹底することが重要です。

3. 追加料金の発生

対策

  • 契約時に見積もりを取る
  • 契約書に費用項目を明確に記載する
  • 追加料金が発生する可能性がある場合は、事前に確認する
  • 追加料金が発生した場合、根拠を説明してもらう

  • 図面修正の回数
  • 図面の複雑性
  • 納期の短縮
  • データ形式変換

追加料金の発生を防ぐためには、契約時に見積もりを取り、費用項目を明確に記載することが重要です。

まとめ

  • CAD図面の依頼は、事前に確認・準備をしっかり行う
  • 詳細な仕様書を作成し、コミュニケーションを密にする
  • トラブル発生時の対応策を事前に確認
CADトレ鵜を中心にCAD周辺業務をサポート

rakuCADtraceは青焼きや紙図面から正確にCADデータへとトレースするサービスを提供しています。トレース実績は3万枚以上で、国交省、NEXCO、自治体等を含むさまざまな図面の取り扱い実績があります。

見積から納品までオンラインで完結することも可能で、さらに2回目以降の発注の際には前回と同様仕様の場合指示の省略も可能とし、できるだけ発注者の手間を減らせるよう努めています。

お見積りは無料です。ぜひ紙図面からCADデータへ変換する必要がある場合にはご依頼ください。